道後聖母幼稚園で「おんがくたんけんたい」を開催しました|好きな音を見つける、参加型の音楽体験

2026年10月1日、道後聖母幼稚園のクリスタルホールで、尚美四国同窓会主催・こどもの音楽教室ウレタノ!!協賛の「おんがくたんけんたい」を開催しました。筆者の相原とウレタノ!!の講師が、園児のみなさんと一緒に、生演奏を聴き、歌い、リズムで遊び、本物の楽器に触れる時間をつくりました。

この日の目的は、上手に演奏できるようになることではありません。「どの音が好き?」「もう一度鳴らしてみたい楽器はどれ?」という気持ちを、一人ひとりが見つけることです。音楽を聴くだけで終わらせず、自分で音を出し、音楽の中に入っていく体験を大切にしました。

講師の見守りのもと、楽器の近くで音を確かめる園児たち
歌とリズムに合わせて、思い思いに体を動かす時間。

この記事で分かること

  • 道後聖母幼稚園で実施した「おんがくたんけんたい」の内容
  • 生演奏、指揮体験、歌、楽器体験を組み合わせた理由
  • 子どもが自分の「好きな音」を探す時間の様子
  • 音楽に興味を持ち始めたときに、ご家庭で大切にしたいこと

「聴く」から始まり、「自分で鳴らす」へ

今回の「おんがくたんけんたい」は、45分ずつの2部構成で行いました。第1部では『となりのトトロ』からスタートし、同じ旋律をさまざまな楽器で演奏して、音色の違いを聴き比べました。

ドラム、ベース、キーボード、ギター、歌。それぞれの音が重なると、曲の景色は少しずつ変わります。どの音が大きく聞こえたか、低い音はどんなふうに体へ届くか。正解を急がず、感じたことを大事にできる時間になりました。

途中では、手拍子や体の動きでリズムを楽しみながら、園児のみなさんにも「指揮」を体験してもらいました。大きく、ゆっくり、止まる。合図に合わせて演奏が変わると、音楽がだれかから受け取るものだけではなく、自分たちでも動かせるものになります。

バンドの音を、目と耳でたどる

第1部では、ドラムから順番に音を重ね、バンドの音ができあがっていく様子も紹介しました。

最初にリズムをつくるドラム。そこへ低い音のベース、和音を支えるキーボード、ギター、歌が加わります。一つの曲でも、それぞれの楽器に役割があり、音色の違いがあります。生演奏をすぐ近くで聴くことで、楽器の音だけでなく、演奏する人の動きや表情にも目を向けてもらえたように感じました。

歌とギターに合わせて、体を動かしながら音楽を楽しむ園児たち
歌とリズムに合わせて、思い思いに体を動かす時間。

休憩のあとは、歌とリズムでもう一度

15分の休憩をはさんだ第2部は、『さんぽ』とリズム遊びから再開しました。歌いながら足踏みや手拍子をすると、音楽は楽器を持っている人だけのものではありません。声も、手拍子も、足音も、その場にいるみんなでつくる音です。

『夢をかなえてドラえもん』では、カズーも紹介しました。はじめて見る楽器や音に出会うことも、「好きな音」を見つける大切な入り口です。音楽には、知っている曲を歌う楽しさと、知らなかった音に驚く楽しさの、どちらもあります。

本物の楽器に触れる40分

この日の中心に置いたのが、前半・後半に分けて行った楽器体験です。ドラム・打楽器、ギター、ベース、キーボード、歌・カズー・リズム楽器の5つを用意し、講師がそばで一人ずつ補助しながら、園児のみなさんが音を鳴らしました。

弦に触れたときの響き、鍵盤を押したときの高い音と低い音、太鼓をたたいたときの振動。写真にも、楽器の周りに集まり、音を確かめようとする姿が残っています。

大切にしたのは、「うまくできたか」を比べることではありません。自分の手で音が鳴ったこと、気になった音へ近づいてみたこと、もう一度やってみたいと思えたこと。それぞれが音楽と出会う、最初の一歩です。

楽器体験では、園の先生方と講師が動線を見守り、ケーブルや機材の周囲に注意しながら進めました。大きな音が苦手な子、まずは見ることから始めたい子など、音楽との関わり方には一人ひとりのペースがあります。無理に参加を促さず、安心して選べる場であることを大切にしています。

最後は、みんなで幼稚園歌を

フィナーレは、幼稚園歌の全員合唱です。聴く、歌う、動く、触る??さまざまな方法で音楽に関わったあと、いつもの歌をみんなで歌って、この日の「おんがくたんけんたい」を締めくくりました。

生演奏に驚いたこと。初めて見る楽器に近づいたこと。自分の手で音を鳴らしたこと。感じ方や印象は、きっと一人ひとり違います。その違いも含めて、音楽を楽しむ時間になっていたらうれしく思います。

「好きな音」が、次の一歩になる

子どもが音楽を好きになるきっかけは、立派な演奏を聴いた瞬間だけではありません。気になる音があった。手拍子が楽しかった。ドラムの振動がおもしろかった。先生と一緒に一音鳴らせた。そんな小さな出会いから、「次は自分でもやってみたい」が生まれることがあります。

ご家庭では、「何の楽器が一番上手だった?」ではなく、「どの音が好きだった?」「また鳴らしてみたいものはある?」と聞いてみてください。答えがすぐに出なくても大丈夫です。子ども自身の「気になる」を待つことが、音楽を長く楽しむ入口になります。

こどもの音楽教室ウレタノ!!は、松山市で、子ども一人ひとりの「弾きたい」「叩きたい」「歌いたい」に寄り添う音楽教室です。楽器を始めるか迷っているときも、まずは音を鳴らしてみることからご相談いただけます。

よくある質問

おんがくたんけんたいは、どのような企画ですか?

生演奏を聴くだけでなく、歌、リズム遊び、指揮体験、楽器体験に参加しながら、自分の好きな音や楽器を探す参加型の音楽体験です。

楽器に初めて触れる子どもでも参加できますか?

できます。今回も、上手に弾くことよりも、講師の補助を受けながら自分で音を鳴らすことを大切にしました。参加の仕方やペースは、一人ひとり異なっていて構いません。

子どもが音楽に興味を持ったら、何から始めればよいですか?

好きだった音や、もう一度やってみたい楽器を聞くことから始めてみてください。楽器購入や入会を急がず、実際に音を出せる機会で本人の反応を確かめることがおすすめです。

企画概要

項目内容
企画名おんがくたんけんたい
開催日2026年10月1日(木)
会場道後聖母幼稚園 クリスタルホール
主催尚美四国同窓会
協賛こどもの音楽教室ウレタノ!!
協力株式会社SOUND GARDEN
内容生演奏、楽器紹介、リズム遊び、指揮体験、歌、楽器体験
2026年10月1日の『おんがくたんけんたい』で使用した進行資料
当日使用した「おんがくたんけんたい」の進行資料。

筆者プロフィール

相原健二

株式会社SOUND GARDEN代表取締役。尚美学園出身。13歳からバンド活動を始め、その後はシンガーソングライターとしても活動。大手音楽教室に会社員として7年間勤務したのち、一人ひとりのやりたい音楽に柔軟に応えられる、新しい音楽教室の形を求めて起業した。現在は、映像監督、舞台監督、音楽監督、作曲家として活動。これまでの音楽・制作・演出経験を生かしながら、こどもウレタノ!では生徒一人ひとりの思いや目標に向き合い、それぞれの音楽の歩みに伴奏するような教室づくりに携わっている。